「ストレス緩和整体」とは

施術について
ここでは御影フィールの施術への考え方を説明させて頂きます。

○「ストレスの緩和」の必要性
人間は身体を緊張させる交感神経とリラックスさせる副交感神経でバランスを取っています。この二つの神経系を合わせて自律神経と言います。
生物学的に、交感神経は「闘争と逃走の神経」と言われています。

・闘争の神経
狩りをする動物は、獲物を逃がさないために戦闘態勢に入ります。この時、交感神経を優位にしておく必要があります。交感神経が優位な状態になると、獲物を見逃さないために、瞳孔を開きます。いつでも瞬時に動けるように、呼吸を浅く早くし、心拍数と血圧を上げ、筋肉を緊張状態に置きます。集中力を研ぎ澄ますために大量のアドレナリンを脳から放出します。内臓の活動は狩りをする時に必要がありませんし、邪魔になりますので抑制されます。

・逃走の神経
また、狩られる側も同じ事が言えます。危険を感じると、敵がどこにいるのかを発見するために瞳孔を開き、瞬時に逃げられるように身体を緊張状態に置きます。アドレナリンは痛みを感じさせない効果があります、多少の傷を付けられても走り続けることが命を守ることになります。逃げ切れるまで内臓の機能は邪魔になりますので抑制されます。
緊張=ストレスを感じるとして良いと思います。

・副交感神経の役割
基本的に「闘争と逃走」が終了すれば、交感神経は副交感神経によって落ち着いてゆきます。副交感神経とはリラックスをさせる神経です。交感神経と逆の作用をします。瞳孔が閉じ、呼吸が深くなり、心拍数が下がり、血圧が安定し、筋肉が緩んで、アドレナリンの代わりに幸せのホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され、ゆっくり食事や休息を取るために内臓の機能が促進されます。

(サントリーより引用)
・問題点
問題は、交感神経が常に優位になってしまっていることです。
交感神経と副交感神経のバランスが上手く取れなくなってしまった状態が自律神経失調症と呼ばれるものです、自律神経失調症は身体に様々な不調に感じる程度ですが、さらにバランスを崩すと、パニック障害に発展します。パニック障害の症状は強烈な不安感、激しい動悸、息苦しさ、胸の不快感、めまい、脈拍の異常な上昇、このまま死んでしまうのではないかという恐怖感などです。これは、交感神経が働き過ぎているからです。獲物を捕らえようと神経を常に張り詰めたままの状態や、敵から逃げ惑う状態が常に続いていることを考えれば、パニック障害の症状と交感神経の働き過ぎが酷似している事が分かります。そして、さらにその状態が続くと脳内のホルモン(セロトニンやノルアドレナリン)を正常な状態に保てなくなってしまった状態がうつ病だと考えられます。パニック障害研究センターの統計ではパニック障害になった方の5割以上の方がうつ病を合併すると、その頻度の高さを認めています。うつ病にも色々な種類があるので、一概にひとくくりすることは出来ませんが、関連は強いと考えられます。当店はうつ病を治す事を目的とはしていません。しかるべき投薬治療は必要であると考えています。
ここでお伝えしたいのは、緊張=ストレスを過剰に受け続けることが心身に良くないと感じて頂ければと思います。

・緊張=筋肉が固まる
15000人以上を施術した確信ですし、僕自身の経験でもありますが、交感神経が常に優位(ストレスを受け続けている)になることにより緊張を続けた筋肉は固まります。
表面的に柔らかくても、奥の部分は恐ろしいほど固まっています。
固まってしまっている筋肉を外部から柔らかくすれば、意識的に副交感神経を優位に出来ると考えています。

・御影フィールの目的
御影フィールでは、完全に力が抜けてリラックスした状態を作ることを目的としています。施術を受けた方から頂く話は副交感神経が優位になった状態と似ています。例えば、「視界が違って見える」「視力が上がった」「見え方が明るくなった」と言われる方は、瞳孔が閉じたので、きちんと目が休まったからだと考えられます。「便秘が解消した」「痩せやすくなった」などは内臓の機能がきちんと働き始めたからです。
その他に「呼吸をするのが楽」「胸がスーっとする」などは呼吸が深くなったからです。
また、副交感神経だけでは説明が付かない反応もたくさんあります。日常生活でもイライラしなくなった、血糖値の変化、血圧の変化、体質の変化、寝たきりの方が立って動けるようになった、難病の方の進行の変化、などなど色んな反応があります。
結果として様々な形で表れますが、基本はリラックスするだと確信しています。

・副交感神経が優位になり過ぎてもダメ
副交感神経が優位になれば全て解決だとは思っていません。副交感神経が優位になりすぎると、何もしていないのに疲れる、倦怠感、やる気が起きないというような症状が表れます。自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが重要です。

・東洋医学と西洋医学
東洋医学は統計だと考えています。膨大な情報量から1000人の中、800人に効果があるから、治療法として確立しようというものです。
西洋医学は検証だと考えています。病気になった人、100人に対して100人にある程度の効果があり、原因と結果を検証してから治療法として確立するのが西洋医学だと思っています。
どちらも素晴らしい医学です。
この2つの医学を勉強すると、緊張して固まった筋肉に対しては共通した見方が示されます。
それが、経穴(ツボ)とトリガーポイントです。

肩周りの経穴(ツボ)
(健康長寿カフェより引用)

トリガーポイント=右肩甲骨周辺の図
(トリガーポイント 監訳:高橋 清輝 株式会社アプライより引用)

・経穴(ツボ)=経絡の流れが集中して集まる所→ここの流れが悪くなると不調が起こる。
・トリガーポイント=痛みの引き金になる所。
図を見比べて下さい。東洋医学でも、西洋医学でも、筋肉が固まって不調を引き起こすと考えられている箇所は、ほぼ同じなのが分かって頂けると思います。

・具体的な施術
フィールの施術は固まっている所をほぐします。
緊張で固まっている→固まりをほぐす→緊張が取れる
こういう理屈です。非常にシンプルです。
固まっている所をしっかりと把握しつつ、押すと「特有の響き」があります。
ズーン、ドーン、キーン、という響きかたです。この響いている部分を押し続けると緊張が緩和されます。

・筋肉は記憶する媒体
筋肉は、筋肉そのものが記憶します。例えば、アスリートなどが練習をするのは意識的に筋肉にその動きを記憶させようとする行為です。日常生活でも同じことが言えます。同じ姿勢を続けていれば筋肉はその姿勢を記憶します。

・骨は筋肉に動かされている
御影フィールでは姿勢の矯正を施術の目的とはしません。むしろ、歪んでいるからこそ絶妙なバランスを保って身体を動かせるという場合もあります。骨を動かしているのは筋肉です。骨は常に筋肉によって他動的に動かされています。ですので、筋肉の緊張が取れれば自ずとその人に合った良い姿勢が生まれます。

・心身の解放
身体と心はつながっていると感じます。日常の中で常に緊張した状態から本当にリラックスすると心まで楽になります。その時に受け手となる人は「今までの身体とは違う」と言ってくれます。「最高の施術」とは、受け手と施術者との間で作り上げてゆくものだと考えています。それは芸術作品を作り上げて行く感覚に近いです。(これが楽しくて、僕はこの仕事はやめられません)
「ストレス社会」と呼ばれるほど緊張を強いられるのが当たり前の社会です。そんな社会に見失われがちな、本来の自分の身体に帰るということがストレス緩和整体を受ける事で可能だと考えております。